少女たちが夢中になった「キャンディキャンディ」
「キャンディキャンディ」は1975年から1979年まで、講談社の少女漫画雑誌「なかよし」で連載されました。原作は水木杏子で、作画はいがらしゆみこです。
単行本全9巻は、発行部数1200万部を突破した大ヒット少女漫画です。アニメ化や舞台化、小説化も実現されて、海外にも根強いファンがいます。
ここからはネタバレになりますが、ヒロインのキャンディは孤児院で育ちました。明るく活発な人気者で、読者の少女から好感を持たれるキャラクター造形です。
ある家族に引き取られますが、子どもたちにいじめられます。けれど、キャンディを支援する篤志家のおかげで、寮がついた学校に通わせてもらえることになりました。
その学校で、キャンディはさまざまな人たちと出会い、成長するストーリーです。
「キャンディキャンディ」の魅力的なキャラクター
「キャンディキャンディ」の人気が高い理由は、魅力的な男性キャラクターがたくさん登場するところです。
幼いキャンディを慰めた丘の上の王子様、優しいアンソニー、ユニークなステア、お洒落なアーチーなど、バラエティ豊かです。
読者の少女たちは、素敵な男性キャラクターに利そうな恋人像を重ねていました。中でも、学校で出会ったテリーは、大女優の息子で憧れの的でした。
多くの読者を獲得したキャラクターです。ニヒルで屈折した性格ですが、キャンディの明るさに救われて、徐々に心を開くようになります。
キャンディとテリーが結ばれるのではないかと、期待していた読者は大勢いました。結局、キャンディはテリーと別れることを選びました。
ある事故が原因で、テリーは女性を怪我させてしまうからです。テリーは、その女性を支えて生きる道を選びました。悲しい別れに、落胆した読者は多かったです。
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