シシ神がデイダラボッチに変身する
もののけ姫の映画では、シシ神という存在が出てきます。森の中を徘徊していて、何をしているのかがよくわからない存在です。シルエットはシカやヤギのようでいて、顔は人間に近いです。
そして歩いた部分は植物が急成長してそのまま枯れ落ちていくという、神の名の通りの力を持っています。そのシシ神は日中はシカのような姿ですが、夜になると巨大化し、デイダラボッチという人型になります。
日本の伝承にあるだいだらぼっちが元ですが、もののけ姫の作中ではデイダラボッチと呼ばれます。また、シシ神はシシは獣を意味する言葉で、見た目を表しているため、シン神ではありません。
生命そのものの存在
シシ神とデイダラボッチは、何らかの動物というわけではなく、あくまでも自然や生命そのものの存在です。そのため、明確な意思を持っているかどうかさえはっきりせず、作中でも不可解な行動を取ることが多いです。
もののけ姫には他にも猪を始めとする神が登場しますが、シシ神はそれらの神からも、自分たちとは違う存在として認識されています。当然人間からも理解されない存在で、不老不死の元になるなどの伝説がいくつも付けられています。
最終的には頭部を火筒によって切り離されてしまい、周囲に生命を散らせて、森を復活させることとなります。
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