制作費用が高すぎた
映画制作には莫大な費用が発生します。その為に観客の動員数を増やす為に話題のマンガやアニメの実写化がされることは少なくありません。ジョジョも原作人気が高いことから一定の動員数を見込めると考えられていたのかもしれません。
しかし、いくら実写化だとしてもジョジョシリーズの見所でもあるスタンド(キャラが使用する特殊能力・超能力を擬人化したもの)はCGで表現するしかありませんでした。つまり、見所であるスタンドを使用する場面はCGを使用しており、制作費のコストは高かったと考えられます。
併せて、海外での撮影に有名キャスト陣の使用、と日本で撮影したCG等を使用しない一般的な実写化よりも制作費用が高くなったことが理由として挙げられます。
原作ファンとの溝を埋めきれなかった
ジョジョシリーズは原作の人気が高く、今も続く長期シリーズであることからファンが多く、また、その愛が強いことは想像に容易いと思います。特に実写化された第四部は日本を舞台にし、魅力的なキャラが創り出すシリアスやコミカルな場面も多く、シリーズの中で一番好き、と評価するファンも少なくありません。
その人気のある原作に、実際の人間を当てはめることでイメージの違いが生まれます。また限られた上映時間で作品を完成させる以上、原作の全てを表現することは不可能に近く、場面を切り抜いて繋げた作品になってしまいます。
原作ファンは作品の全てを愛しているので、そのような作り方に納得がいかない部分は少なからずあり、実写化に対して溝が生まれます。その溝については公開までの宣伝などのプロモーション活動で埋めるしかないのですが、その点が上手くいかなったように考えられます。
その結果として映画館まで足を運ぶことはなく、地上波で公開されたら見る、という意見が多かったように感じられます。
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