精神が兵士と戦士で分かれてしまった
ライナーが鎧の巨人としてウォールマリアを破壊したため、ウォールマリア内にいた人は大勢命を落とすこととなります。根は真面目な性格だったライナーはその事実を受け入れることができず、巨人と戦う兵士になり切ることで精神の安定を図っていました。
つまり、仲間を守ったりリーダーシップを発揮したりした行動は、ある意味ライナーの本心からの行動と言えます。しかし、本来の巨人の力を奪うという戦士としての目的は忘れておらず、最終的には兵士と戦士の両方の精神が混在する結果となってしまいます。
そして、エレンに自分が鎧の巨人だということを明かした時には、接し方こそ仲間の兵士のものでしたが、話す内容は戦士としてのものという風に、一緒くたになっています。
また、巨人になって人類を攻撃した後に、兵士としての成果を喜ぶなど、支離滅裂な会話をするようにもなります。
本来は心優しい人だった
ライナーは元々、優れた能力があるわけではありませんでした。そして、戦士としての忠誠心を必死にアピールしたことで、壁の中に侵入するという任務を掴み取っています。
そこまで必死になったのは、戦士として認められて、父と母と一緒に暮らすためでした。
そのような本来は心優しい性格をしていたため、大勢の人の命を奪ってしまったという罪の意識に耐えられず、精神が分裂してしまったとしても仕方のないことでしょう。
ライナーも犠牲者のひとり
進撃の巨人のライナーは、大勢の人の命を奪いたくてそうしたわけではありません。彼の目的を果たすために、必要だからしただけです。
もちろん重大な罪であることには変わりありませんが、彼も進撃の巨人の世界に振り回されたひとりと言えるでしょう。
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