ふざけるなふざけるなバカヤローのセリフの理由は?アニメ作品シーンから考察

アニメ

「ふざけるなふざけるなバカヤロー」から見えるキャラの人間性

アニメファンからはネタにされてしまっている「ふざけるなふざけるなバカヤロー」。しかし、そのセリフには切嗣の人間性が反映されています。

この段落では、切嗣の思いについて考察します。

行き場のない怒りや悲しみ

切嗣の胸にはずっと、島を壊滅させてしまった後悔がありました。大切な幼なじみが試薬で死徒化したとき、すぐ殺していれば島中に被害が広がらなかったかもしれないからです。切嗣が迷わずナタリアの旅客機を撃墜したのは、同じ過ちを繰り返したくなかったという理由です。

しかし、正しいことだと信じていた切嗣の行為は、新たな後悔を生んだだけでした。切嗣は行き場のない怒りや悲しみを、「ふざけるなふざけるなバカヤロー」というセリフで吐き出すしかなかったのです。

強さと弱さを同時に表現

2度の大きな惨劇を経て、切嗣は正義の味方として生きようと決心します。そして、切嗣は世界平和のためなら、どのような非道でもやり遂げられる人間になりました。しかし、その心の奥底で、切嗣は自らの罪に傷つき続けています。

切嗣や『Fate/Zero』という作品が魅力的なのは、こうした複雑な心理描写に長けているからでしょう。「ふざけるなふざけるなバカヤロー」は、切嗣の強さと弱さを同時に表現している、名セリフ中の名セリフです。

アニメのセリフに隠された意味を深く考察してみよう

「ふざけるなふざけるなバカヤロー」を知っていた人も、背景を掘り下げていくと切嗣というキャラクターの魅力に気づくのではないでしょうか。アニメのセリフを深く考察してみると、新しい発見が生まれますよ。

『fate/Zero』以外の作品でも肝心なシーンのセリフには要注目です。