キャラクターの背景が奥深い「ベルセルク」
「ベルセルク」の主人公・ガッツは母親の愛を知らず、過酷な状況で育ての親から剣術を教わります。また、ヒロインのキャスカは、極貧の家庭に生まれ、少女の頃から貴族の家で働かされていました。
ほかにも、戦いに明け暮れながら、自分の生き方に疑問を持つキャラクターが数多く登場します。派手なアクションシーンばかりではなく、奥深いキャラクター造形が本作品の魅力です。
「ベルセルク」のヒロイン・キャスカ
キャスカは「ベルセルク」の重要なヒロインで、勇ましい女剣士でした。主人公のガッツとは恋人同士でしたが、悲惨な目に遭います。それは、グリフィスによって行われた「蝕」という儀式です。
グリフィスは強大な力を手に入れるために、キャスカのお腹の中にいた子どもを依り代にします。グリフィスに乱暴されて、キャスカは精神が破壊されます。記憶を失った上に、幼児退行してしまう様子は残酷でした。ファンの間では「とても辛いシーン」と語り継がれています。
悲しんだガッツはキャスカを救うために、妖精卿に会うことを決意しました。ガッツの仲間がキャスカの精神世界にもぐりこみ、魂の救済を成し遂げます。その結果、キャスカは無事に記憶を取り戻し、復活することができました。22年ぶりに、原作に登場しました。
未完が惜しまれる「ベルセルク」
「ベルセルク」はダイナミックなストーリー展開なので、これからも長期連載が続くことが予測されていました。せっかくキャスカが復活を成し遂げて登場したのに、ガッツとの間に進展はあるのかなど、気にしているファンはたくさんいます。
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