死期を悟ったメルエルの最後の願い
瀕死の重傷をうけたメルエルは仲間たちの養分を受けて復活を遂げたが、事態は思いもよらぬ方向へと向かっていきます。
それはメルエルの側近たちが、人間たちを襲うところで突然血反吐をはいて倒れ始めたわけです。
なぜ血を吐いたのか、それはネテロの最終手段として使った爆弾が理由です。この爆弾には細胞組織を破壊する毒が仕込まれており、その毒を煙と一緒に吸い込んだことで内部から壊れていったために絶命したというのが死因になります。
その毒はメルエルにも効果を発揮し、自身の命が僅かであると察知します。その時に記憶を失っていた理由を思い出し、それは側近がコムギという人間と仲良くなるメルエルを見て危機感を感じたことで記憶を失うように細工したというのが背景です。
そして記憶を操作した側近に頭を下げて、コムギがどこにいるのかを聞きます。
そして側近も自分の命が長くないと察知し、隠していたコムギの居場所を伝えたのちに絶命します。そして寝ていたコムギを起こして、仲良くなるきっかけになった将棋を楽しみます。
そして将棋が終盤になるところで、残っていた命も失うことを感じコムギの膝枕の中で安心しながら息を引き取ります。
この安心して意識を失っていくまでの光景が、漫画そしてアニメにおいて屈指の感動シーンとして語り継がれています。
愛情を知らなかったメルエルが初めて愛情を知る瞬間だったから
メルエルは周りに言われるまま人間を殺す生き方を強要され、なぜ生まれてきたのか疑問をずっと感じていたわけです。コムギも盲目だったこともあり、愛情を知らずに過ごしてきた人物です。
そんな中でコムギと時間を過ごすことが生まれてきた理由と悟り、種族を超えた愛情の共有シーンが感動といわれる理由になります。
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