「オリエント急行殺人事件」あらすじ
「オリエント急行殺人事件」は世界的に有名な長編ミステリーです。
1934年の発表以来、長く読み継がれている名作です。作者のアガサ・クリスティにとって、代表作の一つに挙げられており、名探偵エルキュール・ポアロが車内の密室殺人事件に挑むストーリーです。
ここから、原作のあらすじを紹介します。ネタバレなので、ご注意ください。
雪の中でオリエント急行が立ち往生をしていた時、殺人事件が発生しました。被害者は、大富豪のラチェットです。体には、十二か所の刺し傷がありました。オリエント急行に乗車していたポアロは、真相の解決に向けて調査をはじめました。
客室の中で、ポアロは「デイジー・アームストロング」の名が記された紙片を見つけます。それは、わずか三歳で誘拐され、身代金を払ったのに殺害された女の子のことでした。
しかも、ショックを受けた母親は流産して死亡、父親はピストル自殺をした悲惨な事件です。調べているうちに、ポアロは妙な符号に気がつきました。オリエント急行に乗車している乗客は、誰もがアームストロング家の関係者だったのです。
実は、ラチェットはデイジーを殺害した犯人でした。死刑を免れ、名前を変えて事業に成功したことに激しい怒りを持ち、自分たちで復讐することを決意したのです。
最終的に、ポアロは犯人たちに同情して、見逃すことを決断しました。
原作と映画の違いについて
「オリエント急行殺人事件」はアメリカで映画化され、2017年に日本でも上映されました。
監督を務めたケネス・ブラナーは、主演の名探偵エルキュール・ポアロを演じました。犯人や殺害方法は同じですが、原作と異なる箇所も幾つかあります。まず、オープニングで、ポアロはほかの盗難事件に関わっています。
これは、原作にはないエピソードです。また、原作と設定が違う脇キャラもいました。けれど、実力派の女優と俳優をキャストに揃えていたので映画の完成度は高く、満足した観客が多かったです。
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