作画の乱れによる違和感
バキのアニメがインターネット上で低い評価となっている大きな理由の一つに、作画の乱れによるキャラクターの弱体化があります。
格闘漫画にとってキャラクターの見た目は重要なポイントの一つです。原作では主人公の範馬刃牙を始め、登場するキャラクターの殆どが見た目だけで読者を圧倒できるインパクトを持っています。これは筋肉の細かい部分まで表現する作者の板垣恵介先生のこだわりによる物です。
それに対してアニメの方はどのキャラクターも原作ほどのインパクトが出ていません。漫画とアニメでは作り方が根本的に違うので仕方がない部分もあります。しかし、格闘をメインとした作品でキャラの強さが表現できないのは致命的です。視聴者からは頼りなく見えるという声も多く聞かれています。
アニメファンの中には好きな作品のキャラを携帯の待ち受け画像にする人もたくさんいますが、バキに関してはそれほど多くありません。
戦闘シーンの迫力のなさ
作画と並んでバキのアニメが酷評されている原因がバトルシーンの迫力のなさです。
グラップラー刃牙を始めとしたシリーズを掲載している週刊少年チャンピオンは少年誌でありながら読者層が若干高めになっています。高校生や社会人の読者の割合が高いため、バトルシーン一つとってもリアルに描かれているのが特徴です。刃牙シリーズも板垣恵介先生のこだわりで現実さながらの迫力ある描写になっています。
しかし、アニメの方はバトルシーンも忠実に再現できていません。放送が深夜帯とはいえ、チャンネルを回せば誰でも気軽に視聴できるテレビアニメなので配慮した部分もあったと考えられます。バトルシーンや打撃が当たった時の効果音に迫力がなかったことが低い評価に繋がった原因の一つです。
ピックアップ