ユミルはフリッツ王の奴隷だった
初代フリッツ王が納めていたエルディア国は、周囲に攻撃を加え、領地や領民を奪うことで大きくなるタイプの国でした。始祖の巨人の力を得るユミルも、エルディアに捕らわれた他民族で、奴隷として働かされていました。そして家畜を逃がしてしまった罪によって追放された際、地下に眠る命の源に触れ、巨人化する能力を手に入れます。
その巨人の力の利便性を確信したフリッツ王はユミルの追放を取りやめ、エルディアのために働かせることを決めます。ユミルは巨人の力を使って、王の命令通りにエルディアの領地を広げていきます。
また、ユミルと巨人の力を欲したフリッツ王との間に、マリア、ローゼ、シーナの3人の娘が生まれます。しかし、ユミルの扱いはあくまでも奴隷でしかありませんでした。本妻はユミルと別にいて、娘たちも王家の血筋としては認められていません。
フリッツ王を命がけで守ったユミル
フリッツ王はある日、捕らえた敵が放った槍によって、命の危機に晒されます。そこで身を挺してフリッツ王を守ったのは、始祖ユミルでした。
本来は巨人の力によって回復しますが、命がけで守ったにも関わらず、ユミルを奴隷として扱うフリッツ王に絶望し、そのまま命を落としてしまいます。そのユミルの死体を、フリッツ王は娘たちに食べさせます。このことからフリッツ王はユミルの娘も、奴隷同然のように見ていたことが伺えます。
そうして、ユミルが持つ巨人の能力はマリア、ローゼ、シーナへと、受け継がれ、最終的には9つに分かれることとなります。
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