ガビは義勇兵として敵国の一人を射殺した人物
ガビはマーレという国で悪魔の末裔として蔑まれて、貧困街で暮らしてきた経歴を持つ少女です。徴兵制度によって義勇軍として活動することで、少しでも貧困街の境遇を変えようとかんばっています。
そんな中でエレンが巨人化して急襲したことで、義勇軍の仲間が死んでしまいます。仲間を殺されたガビは、調査兵団が乗る飛行船に飛び乗って一人の女性を撃ち殺してしまいます。その後、一緒に乗り込んだファルコと共に独房に入れられましたが、機転を利かせて逃げ出した後に牧場に隠れ住むことになったわけです。
恩返しのために牧場経営を助けながら、数日たった後に牧場主の友人と一緒に街のレストランに行くことを伝えられます。そのレストランは捕虜になったマーレ人が経営しているお店であり、同胞に会えると喜んだガビとファルコは一緒にお店に向かうことになりました。
久しぶりのマーレの料理を楽しんだ2人は、トイレに行くと嘘を言ってマーレ人のシェフと話し合うことにします。しかしマーレ人のシェフとの話のさなかに、一人の女性を撃ち殺して清々したと話したことで事態は急変します。
レストランで自身が行ったことの意味を知る
マーレ人のシェフは怒り狂い、その場にあったワインボトルでガビを殴ろうとします。しかしファルコが身代わりとなってボトルで殴られて意識を失います。
その後、なぜ敵国の人間を殺して激高するのか問いただしたところ、思わぬ答えが返ってきます。ガビが打ち殺した女性はサシャという名前で、激高した理由は自身の恩人であり、思いを伝えていなかったが恋心を抱いた想い人だったためです。
そしてナイフを持って牧場主と友人のところに行って、この者がサシャを殺した人物だと告げます。実は牧場主の友人はサシャの親族であり、今回の食事会はサシャの弔いを意味を込めた会だったわけです。シェフは牧場主に娘を殺した犯人が目の前にいることを告げ、このナイフで敵をとることを告げます。
その場の人間たちが凍り付いている間に、そのナイフを持ってガビをを殺そうとする女性がいました。その女性は、町の人たちが巨人化されて意識を失い、自分や母を食べようとしたところをサシャに救われたことがある人物です。
ナイフを手に取った理由はサシャを殺しただけでなく、ガビが両親を含めた町の人々を実験で巨人化させて壊滅させたマーレ人だったためです。両親と島の人間はマーレ人に対して何もしていないのに、そちら側は一方的に敵視して、攻撃を仕掛けたことに対して怒りをぶつけます。女性のなぜという言葉に対して、ガビは答えられずに絶句します。
絶句した理由を考察すると、島の人間たちはすべて悪という教育を受けたことで、その国の人間を殺したことは悪人を滅ぼしたことと思い優越感に浸っていたためです。しかし島の人たちと触れ合ったことで、島で習ったことが本当に正しいことだったのか、疑念を抱くことになります。
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