進撃の巨人の過酷な世界観
多くの衝撃とともにスタートした進撃の巨人は、第1巻から遠慮のない描写で読者を驚かせます。
巨人が突然現れて人間を食べるというストーリーはかなり斬新で突拍子もないものですが、その後次第に謎が解き明かされるにつれて、どんどん物語に引き込まれます。
死がいつも生活の隣あわせにあり、それを子どもながらに受け入れているエレンやミカサ・アルミンたちの精神性にも注目!
巨人はアニメの序盤でも得体の知れない正体不明の存在として描かれており、シリアスな世界観を作るのにひと役買っています。
言葉を持たず、ただ人間を食い散らかす様子は、恐怖そのもの。生身で抗えるはずもない人間たちは、簡単に食べられてしまいます。
頭を引きちぎられたり、そのまま丸呑みにされたり、生きたまま噛み砕かれる様子は、目を背けたくなるほどです。
主要人物も容赦なく
巨人の恐怖は、主要人物にも容赦なくおそいかかります。
あまり重要でない人物だけではなく、調査兵団の団長エルヴィンをはじめとして、登場人物の多くが巨人の殺戮の対象に。人類最強といわれる兵士リヴァイまでもが死にかけます。
アルミンは超大型巨人の正体ベルトルトとの戦いで黒焦げになるほど焼かれます。強い信念で熱風にさらされ続ける描写も、かなり残酷。
瀕死の重傷から生還できたのは、奇しくも巨人の能力でした。注射を打たれて無垢の巨人と化したアルミンはベルトルトを捕食し、超大型巨人を宿す人間として生きていきます。
仲間の名前を呼びながら無念の中で食い殺されるベルトルト。こちらも悲しくて泣いてしまうファンが続出です。
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