俳優への道
「ハリー・ポッター」シリーズに出演した俳優のなかでも、その低音ボイスで人気を集めたアランリックマンさん。本名をアラン・シドニー・パトリック・リックマンさんといい、1946年にイギリスの首都ロンドンで誕生しました。
グラフィックデザイナーとして働いた後、26歳で王立演劇学校に奨学金を貰い入学しました。舞台で活躍していたアランリックマンさんは、1987年に上映された「危険な関係」でアメリカの演劇会で最も権威あるトニー賞にノミネートもされました。若い頃には、蜷川幸雄さん演出の舞台「Tango at the End of Winter」にも出演しました。
アランリックマンさんは、舞台だけではなく映画やドラマにもその活躍の場を広げています。「ダイ・ハード」では、テロリスト集団のリーダーを演じるなど、魅力的な悪役に定評がある俳優となりました。
69歳という若さでこの世を去るまで、アランリックマンさんは数多くの舞台や映画に出演し、人々の記憶に残る俳優となったのです。
スネイプ役との出会い
病により69歳で亡くなったアランリックマンさん。彼の俳優人生を変えたといっていいのが、「ハリー・ポッター」シリーズへの出演でした。彼がスネイプ役に抜擢されたのは、原作者であるJ・K・ローリンズさんたっての願いでした。
ストーリーの最初の頃は、主人公ハリーに対して敵意を向けているという、あまりいい印象ではありませんでした。ですが、その本当の姿はとても純粋で愛を求める人物だったのです。そして、愛する女性の忘れ形見であるハリーを陰からずっと守っていました。
「ハリー・ポッター」シリーズで、スネイプ先生がとても魅力的なキャラクターになったのは、アランリックマンさんが舞台で培った高い演技力の賜物だったのです。アランリックマンさんは、スネイプ先生を演じる時に、原作者であるJ・K・ローリンズから全てを聞いていたそうです。それは、スネイプ先生の過去を知った上で演じてほしいという気持ちからでした。そして、アランリックマンさんはその秘密をずっと守りながら、スネイプ先生を演じ続けたのです。
アランリックマンさんは、スネイプ先生役を演じたことで、様々な年代から愛される俳優となりました。
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