当初は兄弟シリーズではなかったウルトラマン
特撮テレビ番組「ウルトラマン」は1967年にTBSで放送されました。
前番組の「ウルトラQ」に続く空想特撮シリーズの第二弾として作られた作品で、この頃はウルトラ兄弟シリーズという設定は決まっていなかったのです。
正義の心を持つ巨大な姿の異星人が怪獣と戦うというシンプルかつインパクトのある内容は高く評価され、ウルトラマンの名称はウルトラ兄弟シリーズの代名詞となっています。
次作の「ウルトラセブン」ではウルトラマンとの関連性は描写されていませんが、その次に放送された「帰ってきたウルトラマン」で初めてウルトラ兄弟という認識が生まれます。
しかし、ウルトラ兄弟という設定は番組を作っていた円谷プロが考案したものではなかったのです。
番組を特集していた雑誌の独断が公式設定になる
歴代のウルトラマンたちは兄弟であるという認識が広まったのは「帰ってきたウルトラマン」が放送されていた当時、同番組の情報を掲載していた雑誌の「小学二年生」がきっかけです。
雑誌を発行していた小学館が勝手に作った設定だったため、当初は円谷プロが抗議していました。
そのため、同じ小学館が発行する「小学三年生」で「血の繋がりはないが兄弟のように仲が良い」という内容が掲載されました。
その後、「帰ってきたウルトラマン」の最終回でウルトラ兄弟の名称が使われ、以後の公式設定になったのです。
現在におけるウルトラ兄弟は「ウルトラの父のもとで兄弟の誓いを立てた、ウルトラ一族の精鋭たち」という設定になっています。
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