聲の形島田一旗と広瀬が石田将也を助けた理由は?3人の関係、行動から考察

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島田と広瀬が石田将也を助けた理由

石田将也と島田、広瀬の関係は物語の中では最後まで仲良くなる描写はありませんでした。島田たちの心情の描写はないため、どのような性格でどんなことを考えていたのかは最後までわからず、本当に考察でしかありません。

島田が登場するのは、中学に上がったときにあいつはいじめっ子だから近づかないほうがいいよと周りに話すシーンと、高校生になった石田がみんなで遊園地に行ったときに売店の店員として再会するシーンです。その後、花火大会で石田が西宮をかばって川に落ちるという展開になっています。原作では石田たちが制作した映画をコンクールに応募しその後にも登場します。

川に落ちた石田を助けたのは島田と広瀬だということが、植野の口から明かされますが、その理由については明かされていません。その場にいた理由が、見かけて面白そうだからついていったという事だけは明かされています。

石田が変わっていったように、島田も成長とともに石田をいじめようといった感情も恨みもなく、かといって仲良くしようとも思わないそういった感情に変わったのではないでしょうか。または、石田が西宮に抱いていた罪悪感のように、島田たちにも罪悪のような思うところがあったのかもしれません

遊園地で再会したとき、石田に直接話しかけることがなかったので、関わろうという意思がないのとトラウマを抱える石田への島田なりの配慮ではともとれます。

石田たちが制作した映画が酷評されたとき文句を言いに行こうとする石田をとめたのは島田でした。糞みてーな奴らに認められて嬉しいのかよと島田が言っています。悔しさともとれますが、自分が満足していればいいとも聞こえます。自分にとってトラウマの相手からかけられた言葉だからこそ、この一言でも石田にとっては、前を向くきっかけになったのではないでしょうか。

最後に仲直りするような描写がないため、すべてがハッピーエンドにならず、より現実味を感じさせます。

まとめ

さまざまなキャラクターが登場する聲の形ですが、その一人一人にスポットがあてられていたりと、考えさせられる内容になっています。

ただ、島田に関しては感情の描写はないので自分で見て考察してみるのも面白いかもしれません。