コピーガードの解除はばれるのか?

動画や音楽を見たり聞いたりすることも、お店まで出向かなくても家でダウンロードするだけで楽しめるようになりました。どの方法を使うにせよ料金が発生するのが当然ですが、無料で保存して楽しめたらいいのにと一度は考えたことがあるかもしれません。知らず知らずのうちに違法行為に関わっているということの無いように、著作物に関する知識を頭に入れておきましょう。

コピーガードとは

コピーガードという言葉を聞いたことがあるでしょうか。コンピューターによほど詳しい人、クリエイターなど創作に関わっている人以外はほとんど聞き慣れない言葉かもしれません。コピーガードとは、CDやDVDなどの著作物の複製ができないように保護するための機能のことです。コピープロテクトと呼ばれる場合もあります。人がオリジナルで作ったものには基本的に著作権という権利が発生します。そういったスキルを収入源にする人たちが作ったものを無断でコピーして勝手に使われてしまうとビジネスが成立せず大変な不利益を被ってしまうので、それを防ぐためにクリエイター側はいろいろな技術を使って複製を阻止しています。

コピーガード解除は合法か違法か

まずコピーガードを解除することが白か黒かで言うと、はっきりとした黒です。違法行為になるのでしてはいけません。きちんと著作権法第30条1項の中でコピープロテクションを解除して複製することが禁じられています。そういった行為をした人に対して何か刑罰や罰金があるのかというと、それは残念なことに定められていません。著作権者に対して差し止め請求権や損害賠償請求権の権利は与えられますが、警察が関与して取り締まるということができないのです。コピーガードを解除したかどうかを誰でも簡単に見分けられるわけでもないので、取り締まるのが難しいといった背景もあるのでしょう。ばれないからといってして良いわけではありません。

合法にコピーする方法はあるのか

では、合法的にコピーする方法はないのでしょうか。多くの人に配信したりせず個人的に楽しむだけであればいいのではないかと考えるかもしれません。方法は一応あります。画面をキャプチャ(録画)するという方法です。要はコピーガードを解除せずにコピーすればいいので、この方法が有効だとされています。とはいえ、著作物には利益が発生するものというのが一般的な考え方です。コピーガードを解除さえしなければいいというのは法の網をくぐりぬけるようなものなので、やはり声を大にしておすすめはしません。

作った人の気持ちも考えて

自分が一生懸命に作ったものを人に横取りされてしまうと考えると当然良い気はしないでしょう。逆に自分のことを認めてもらえてそのことを示されれば嬉しく感じます。著作物に対価を払うというのはそういうことです。せっかく人間は良心という素晴らしいものを備えられているのですから、一切の心の曇りなく楽しめるのが一番ではないでしょうか。